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中型バスの特徴や乗車人数の目安を紹介します。
中型バスは正席27名に補助席なしが一般的(座席数が30席を越えると有料道路の通行代が大型バス扱いになるため)。シートは比較的ゆったりめに作られています。まれにスペースを詰めて、補助席を設けたタイプもあります。
人数が28名以上や、人数が少なくてもスーツケースが人数分あるときなどは、大型バスを手配しましょう。
大きさ | 全長7~9m、車幅2.5mのもの |
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定員 | 正席~27名(まれに補助席がある場合もあり) |
有料道路区分 | 大型車(座席が30席を越えると特大車扱い) |
荷物の目安 | トランクルームは1~2スパン。荷物の量によっては大型車手配になる場合もあり。 |
ゆったり旅をしたいけれど大型バスを手配するほどの人数ではない…という場合に人気の中型バス。
大型バスを一回りコンパクトにしたサイズですが、座席は大型バスよりゆとりをもって作られているため、長時間の移動でも疲れにくく、快適に過ごせます。正座席の数は27名がスタンダードで、補助席は基本的にありません。
部活・サークルの合宿、社員旅行など中人数でのご利用におすすめです。
中型バスには一般的に左右貫通式のトランクルームが1~2本備えられているので、スーツケースやゴルフバッグ、スキー用品などかさばる荷物もしっかり積み込めます。
しかし、27名全員がスーツケースやスキー用具等の荷物を載せたい場合は乗り切れない場合もありますので、大型バスの手配をおすすめします。
大型バスと同等の観光設備を備えており、広い窓から外の景色を眺めつつ楽しく移動できます。座席をコの字型にできるサロンタイプのバスなら、移動中も飲食やカラオケなどを楽しみながら目的地に向かうことができます。
また大型バスと同じく、より眺めのよいハイデッカータイプもあります。車種によっては、カラオケや湯沸し器、テレビなどの設備を備えたものもあります。基本的にはトイレは付いていませんが、こまめにトイレ休憩をとりますので心配ありません。
中型バスは大型車に区分されます。特大車区分の大型バスに比べ、有料道路料金が安いのも魅力です。
ただし、中型バスの中にも特大車に分類されるものがあります。座席が30席を超えると、重量が特大車とみなされるため料金が上がるのです。この場合大型バスと同等の料金を支払う必要がありますので、注意しましょう。
「ファンタスティックバス」と呼ばれるバスをご存知ですか?レトロ調だったり、トロピカルな塗装がされていたりと内装や外観が個性的なバスの俗称です。
主に観光地の周遊バスや送迎バス、一部地域をめぐるコミュニティバスなどに採用されています。例えば横浜の観光スポットを走る周遊バス「あかいくつ」。このバスの名前は、童謡「赤い靴」にちなんでいます。歌詞の中に“横浜の波止場”が登場することから、山下公園には「赤い靴はいてた女の子の像」が建てられています。赤色をしたレトロな車体は、横浜の異国情緒ただよう街並みにぴったりです。
また、西湖・青木ヶ原周辺を走る周遊バス「レトロバス」はボンネット型のレトロなスタイルが人気。観光気分を盛り上げてくれます。
東京・下町の観光スポットを走る路線バス「夢の下町」は、銀色で近未来的な外観。「過去と未来が共存するような東京を行き来するタイムマシン」のイメージでつくられたそう。
曲線を生かした独特の柔らかいデザインで、丸型の窓も特徴的です。4ヶ国語の案内ディスプレイやマップの設置など、外国人観光客にも配慮したつくりになっています。
東京・武蔵小金井にある「江戸東京たてもの園」には、引退したレトロバスが展示されています。
園内には江戸時代から昭和初期までの、30棟の復元建造物が展示されているので、東京観光のついでに立ち寄ってみるのもおススメです。
普通のバスと異なる外観や内装は、乗るだけでなんだかワクワクさせてくれます。街中や旅先で見かけたらぜひ、乗ってみてくださいね。
環境に配慮したバスもあります。使用済みの天ぷら油など、家庭の廃油を燃料に使用したバスが各地を走っているのをご存知でしょうか。この燃料はV.D.F.(ベジタブル・ディーゼル・フューエル)またはB.D.F.(バイオ・ディーゼル・フューエル)と呼ばれる植物性ディーゼル燃料です。
廃油を使用することで化石燃料の使用料を減らし、通常ならごみとして処分される廃油をリサイクルすることで資源の循環が促進されます。
そのさきがけとなったのは東急東横線の自由が丘周辺を走る「サンクスネイチャーバス」。今年で開業17周年となるこのバス、なんと無料で乗ることができます。地域住民やサポーターの協力で運営され、乗車人数は2014年に100万人を突破。地域で愛される存在となっています。燃料のもととなる廃油は区内の施設で回収しているそうです。
また京都では廃食用油を市が回収しており、ゴミ収集車や一部市バスの燃料として使用されています。その他阪急バスや北九州市、佐賀市など各地でバイオディーゼル燃料を使用したバスを運行する取り組みが広がっています。そのほかハイブリッドバスなど二酸化炭素の排出量が少ない低公害バスも除々に増えてきています。
さらに、交通手段にバスを利用することはマイカー利用に比べ二酸化炭素の排出量が少なくなるためそれ自体がエコ活動につながります!バスを通じて環境に貢献していると考えると、なんだかうれしいですね。
バスだけではなく、個性的な「バス停」も存在します。九州の諫早市小長井町にあるバス停はその形がとってもユニーク。なんといちごやメロンなどフルーツの形をしています。1990年に開催された長崎旅博覧会をきっかけに、長崎県の玄関口として訪れる人たちの心を和ませるために当時の小長井町が設置したものとのこと。グリム童話のシンデレラのかぼちゃの馬車がヒントになっているそうです。国道沿いを中心に、設置されているのは全16基。モチーフはすいか、いちご、メロン、トマト、みかんの5つでいずれも諫早市で栽培されている果物とのことです。
このほかにも長崎県にあるクジラの形をしたバス停や、福岡にある猫の形のバス停などさまざまなユニークバス停が存在するそうです。バスを待つ時間もなんだか楽しくなりそうですね。
またジブリアニメの「となりのトトロ」のバス停として一躍有名になったのが、大分県宇目町にある大分バス「ととろ」。実際は「轟」と書いて「ととろ」と読むそう。1日に数便しかバスがこないのどかな田舎町にあり、まわりはまさにトトロの森そのもの。近くには道の駅「宇目」もあるので、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。